愛犬とのお別れ

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実家の愛犬(♀ココ 8歳)とお別れをしました。

(↑写真は4ヶ月前にキャンプに行った時)


先月から具合が悪くなり始めたため、たびたび実家に帰省しており、

ここ数日は、いつどうなってもおかしくない状況だったので、

両親が仕事で家を空ける日中は側にいられるよう、実家に通っていました。


ココは、悪性腫瘍が見つかっていたので、手術予定でしたが大きくなり過ぎて取りきれず、

もう長くないであろう余命を穏やか過ごしてほしいと家族で話し、薬物治療も途中で辞めていました。

先週までは、サプリメントを摂取しながらご飯も食べて、元気に動き回っていましたが

数日前からは、体全身を揺らしながら呼吸するようになり、ご飯を食べなくなり、お水も飲まなくなりました。

腫瘍があるお腹の側面を上にして寝るか、起き上がって遠くを見ることを繰り返していました。


ココは、人が苦手で、定期的に帰る私にも困り顔しながら怪訝そうに目配せをするような人見知りのワンコでしたが、

ここ最近は、頑張って息をしながら、何かを訴えかけるように見つめてくるようになりました。


今日が山場かな・・と母が言った日のお昼頃。

たっぷり陽が差す玄関先で大好きな日向ぼっこをしながら、ココはお昼寝をしていました。

私は、その姿の見えるリビングで作業しながら時折呼吸していることを確認していました。


バタバタと手足を動かして起き上がろうとしているのが見えたので、外に出てそばに寄りました。

天気の良い昼間に家の中に入ってくることはなかなかありませんが、その場でウロウロとした後、

玄関に入り、毎日の寝床だった居場所に立ちました。

そして、大きな声で鳴いてから、静かに小さくうずくまり、呼吸をしなくなりました。

自分の最期を分かっているかのようで、穏やかでした。



自分で場所を選んで、「ありがとう、さようなら」と伝えて、美しく息を引き取っていったように見えました。

最後まで下痢や嘔吐もしなかったので、気を遣っていたのかな?我慢してたのかな?とも、思ってしまいます。





最期を看取れたことが、本当に良かった。




ココは、我が家に来れて幸せだったかな?



もともと、野良犬だった保護犬で、人間に怯えていました。

人の手からご飯は食べないし、誰かが見ていてもご飯は食べない。

我が家に来てから数年は、母以外の家族の散歩も拒否するくらい

警戒心の強い・・というよりも頑固な?ワンコでした。

分かりやすく人懐こいワンコではなかったけれど、少しずつ、少しずつ、私たちに心を開いてくれました。

(↑散歩拒否の図。頑なに動かない。笑)


そんなココにとって人間と暮らすということは、勇気がいることだったかもしれないなと思います。


最後に出来たことは、ただ声を掛けながら撫でることでした。

あとは、どうしたら少しは辛さが和らぐのかを考え、正解は分からないけどあれこれしてみることしかできませんでした。


ヨガ哲学や精神世界では、肉体を脱いで天国にいく時は、愛した記憶や愛された記憶を持って行けると言います。

少しでも、人から愛されて幸せだった記憶を、持って行ってくれたらいいなと勝手ながら思っていました。



4時間経った今も、首がまだ温かい。

覚悟はしていたけれど、やはり悲しい。でもそれ以上に、感謝でいっぱい。

「ありがとう」「大好きだよ」と何度も伝えていました。


うちに来てくれて、一緒に暮らしてくれて、沢山の思い出を、ありがとう。

いのちと向き合う経験を、ありがとう。よくがんばったね。苦しかったけど、生き切ったね。

懸命に生きようとする姿が尊くて、安らかに眠る顔が愛くるしくて、仕方ない。

ありがとう。愛しているよ。

(↑我が家に来たばかりの頃。昔から土を掘るのが大好きだった)









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